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●2007年07月21日(土曜日)
レタージュ・ノーブルに住むという悦楽 クリスティーヌ・デムラン(1)

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いまのアパルトマンに引っ越してくる前に一家が住んでいたブール・ラ・レンヌ市の「エンヌピック邸」。このイラストは、「Villas modernes de la Bablieue Ouest(パリ西郊外の現代建築ビラ)」という、クリスティーヌ本人の著書のために、ジャン=ピエール・リヨネ氏が描いた挿絵の原画。
 
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クリスティーヌは、建築ライター。大人向けの建築専門書籍から、子供にわかりやすく建築を説明する絵本の執筆まで、実に幅広く活躍している建築ライターです。そして、フランスや海外で大活躍している建築家であるベルナール・デムラン(Bernard Desmoulin)さんの奥様でもあります。

ベルナールさんは、サルブールの郷土博物館や、在メキシコフランス文化館などの設計、パリのアールデコ美術館のセノグラフィーなどの設計を手がけてきた実力派建築家です。建築通の二人は、つい最近パリの一区に引っ越してきたばかり。それまでは、パリの郊外にある前衛モダーン・ヴィラ《エンヌビック邸》に住んでいました。

彼らが住んでいたヴィラをつくったのは、フランソワ・エンヌビック(1842-1921)。19世紀から鉄筋コンクリート建築を誰よりも早く手がけたパイオニア的建築家であり、鉄筋コンクリートによる建築法を世界40カ国以上に普及させた実業家でもありました。エンヌブリックは、1882年にはコンクリート建築のパテントも取得しています。

彼女たちが住んでいたこの《エンヌビック邸》は、1901年の作品。「現代建築の祖」と言われているル・コルビジェよりも30年以上も前の作品ですから、ずいぶん先見の明があったと認めざるをえません。

「花と光と風」がエンヌビックの建築のイメージだったので、屋上庭園と温室、そして40mの高さの給水塔もこのヴィラには設置されていたそうです。とにかく、19世紀を代表するモダーン空間に住んでいたわけですから、建築家としてこれにまさる悦楽はないでしょう。

続きは、「世界のあたり前の家 ふだん着のパリ住まい」(エクスナレッジ刊)をご覧ください。

1500円+税
ISBN978-7-7678-0646-4

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